萌え+英語は定番だが・・・

もえがく@ポータブル - PSP

もえがく@ポータブル - PSP

萌えながら英語の学習ができるPSPのゲーム。
PSPで「萌え」が全面に押し出されたゲームはコレが初めて・・・のような気がする。
以前、Windows向けに発売された話題になった(らしい)「もえがく」の移植版。
オリジナルの開発は「スタジオサジタリウス」。
移植したのは「アイディアファクトリー」。
昔っからよくわからん会社だったが、
最近ますますなにがしたいのかがわからんぞIF。


「萌え」+「英語」は「もえたん」以来、
萌え本業界ではずっと人気のあるジャンル。
そのため結構、洗練された内容の本も多いのだけれど
このゲームは勉強のために使うにはちょっと作りが甘すぎると思う。
英語の勉強とは言っても
ゲーム内でやることは選択肢を選ぶだけなのが大半で
これで英語の知識が頭に入るかというと難しい。
穴埋め問題もあるにはあるけど出題される例文がかなり特殊で
どっかに答えをメモでもしておかなければ相当無理がある。
しかもアルファベットを1つずつ選んでかなならんからメンドくさすぎ。
アーケードのネームエントリーじゃあるまいし。
ジャンルは「恋愛アドベンチャー型英語学習キット」となっているけど
実際はただの「恋愛アドベンチャー」。


じゃあ「恋愛アドベンチャー」としてはどうなのかというと
それもかなり厳しい作り。
いや、作りというより問題なのはキャラボイス。
明らかにキャラのイメージと違うボイスや
ひどい棒読みをずっと聞いているのは相当辛い。
やる気がガシガシと削られていく。
これではフルボイスなのが思いっきり逆効果だ。
主人公である「月島もえ」役である「芳村れいな」氏は
APEC通訳というなんだかすごそうな経歴の持ち主で、
確かに英語を喋らせるにはもってこいな人なのだろうけど
「月島もえ」のボイス担当としてはかなり疑問がある。
また芳村れいな氏は今作の主題歌とEDテーマも歌っているのだが
歌唱力とかその他諸々がトホホというか中途半端というかそんな感じで
それがPSPのこだわりのスピーカーから聞こえてくるんだからたまらない。
コレはすごく癒されますね。
まあもし声優のキャスティングがまともだったとしても
勉強にならないという根本的な問題はまったく改善されないわけだが。


まさかコレで本気で勉強しようと思って買う人もいないと思うけど
ネタとしても買うにしても相当に厳しい作り。
ジャンルとしてもありきたりだし、
もうちょっと気合入れて作って欲しかった。

らき☆すた 萌えドリル (通常版)

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ついでに紹介。
脳トレ」ブームの真っ只中、
いつか出るだろうと思われるなかついに発売された「萌え」+「脳トレ」ゲーム。
いろんなゲームができることはできるのだが
序盤はずっと足し算しかできなくてそこで飽きてしまう可能性が大アリ。
手書き文字の認識も本家「脳トレ」に比べて良くない気がする。
タッチスクリーンのキャラをペンでつつくと
いちいち反応してくれるのは何気におもしろかった。